感想続き、

第二場 ヴァントゥイユの小さなフレーズ
オデットと親しくなったスワンが初めてヴェルデュラン夫人のサロンを訪れた時、ピアニストがあるソナタの一節を弾き、それが、オデットとスワンの恋の象徴のようになった。二人がサロンにいるとピアニストは必ずこの曲を弾き、彼らの「恋の国家」になったというお話。このバレエはそのヴァントゥイユのソナタの一節をイメージしたものというらしい。白い衣装をつけた男女二人の踊り。7,9日はフルスティとサイズ、8日はエケとデュケンヌ。小説では「ヴァントゥイユのピアノとヴァイオリンのためのソナタの中のアンダンテの部分」と記されてますが、プティのこのバレエでは「セザール・フランクの」に変わり、アンダンテでは無くアレグレットモデラートの様です。


Itzhak Perlman & Vladimir Ashkenazy - Brahms: Horn Trio & Franck: Violin Sonata - Sonata for Violin and Piano in A: I. Allegretto ben moderato

男性ダンサーがヴァイオリン、女性ダンサーがピアノってことらしいですが、知らずに観てました(笑) 第一キャストはエケとデュケンヌですが、私はフルステーとサイズが好み。ヤン・サイズが好きって事もあるし、オペラ座のダンサーにしては華奢なフルステーも好きなのです。スワンとオデットの恋の象徴のフレーズですが、ダンスはあまり恋愛を想像させず、アブストラクトだなあと思いました。ピアノとヴァイオリンと聞くとなるほど、です。リリックできれいなバレエでした。