餃子パーティ

本日は友人の実家にて。最寄り駅は成城学園前。お宅まで徒歩約10分の間、付近のお屋敷見学をしました。美術館みたいなおうちや白亜の館などなど、敷地が広めでご立派なお宅が多いのね。さすが成城。桜や銀杏の並木道も多く、緑豊かでもありました。
本日はお母様の手作りの餃子をいただくというのがメインなイベントでありました。色々写真撮ったのに餃子が出てきた時は食べるのに夢中で写真を撮り損ねた私。写真一枚目は、秘蔵?のワインLEROYのMeursault 1er Cru 1997。ムルソー自体が久しぶり、しかも1997のルロワ。以前、飲んだことのあるムルソーは樽の香りがかなり強く、熟成は十分だったと思うのですが、私にはその熟成具合が重すぎてワインの香りというより漬物、それもいぶりがっこのようだったという記憶があります。それが、本日のムルソーは大変上品で樽香はありますが、ほあんと香るバニラ風味。お口に含むとふくよかな香りがが広がり程よい酸味が心地よく、後味はすっきりクリアーでもあるのです。良いワインというのは、何やらたたずまいが違うのですね。至福。
2枚目の写真は同じくLEROYのGevrey-Chambertin Clos Saint-Jacques 1983。ふだん、赤はあまり飲まない私。渋味が苦手なのでガメイやメルローだったら柔らかいのでまあまあ好きなんだけど。ワインを飲み始めた頃は赤ワインがわからないとダメなんじゃないかと思ったけど、今は無理に背伸びする必要はないと思い、白ワイン好きに徹しています。とは言ってもワインの魅力の洗礼を受けたのは、赤ワインなのです。ボルドーブルゴーニュの個性の違いを教えてもらったのですが、選ばれたワインはGruaoud LaroseとChambolle-Musigny。私の脳にははっきりとしたすり込みができあがってしまいました。カベルネ・ソーヴィニヨンピノ・ノワールの個性もこの二つのワインの記憶でインプットされました。で、今日飲んだGevrey-ChambertinはChambolle-Musignyとはお隣同士の村。でもその個性はかなり違うんじゃないかと思います。作り手が変われば味も変わるので単に比較はできないけど。以前飲んだGevrey-Chambertinはかなりガツンとくる感じでタンニンも強くしっかりとしたお味で男性的な印象でした。Chambolle-Musignyは女性的とも言えるエレガントさがありました。以前ブルゴーニュ地方に旅行に行った時、ボーヌにあるワインセラーで、それぞれのワインを触覚で表現している展示物がありました。Chambolle-Musignyはベルベット、Gevrey-Chambertinは確か皮だったと思いました。隣の村なのに全然違うのが面白い。話がそれちゃいましたが、本日のGevrey-Chambertinは大変良い年輪を重ねたようで、初老の紳士の風情とでもいいましょうか、香りが複雑(きのこの香りって表現するそうな)でお味は未だ果実味を漂わせ奥深いものでございました。
最後の一枚はお母様お手製のちらし寿司。おいしかったです。写真はないけど、餃子もとてもおいしかった。焼き方が素晴らしく、パリっと仕上がっていて香ばしくいくつでも食べられそうでした。ごちそうさまでした〜。