マラーホフの贈り物

19日Aプロ、21日Bプロ観てきました。
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見終わって、もう一度観たいと思った演目をあげます。「ボリショイに捧ぐ」、マラーホフとヤコヴィーナの「カラヴァジオ」、「椿姫」、「カジミールの色」、「モノ・リサ」、「ロミオとジュリエット」、「レ・ブルジョワ」、マラーホフの「瀕死の白鳥」。
もう一度観たい演目にはあげてませんが、コテコテのクラッシック担当サレンコも良かったよ。少々地味な演目でも基本きっちり踊って、クラシックバレエの良い所を伝えていたと思います。エロエロアレクサンダー大王の後にコッペリアだもん。何か和んだわ。パートナーのタマズラカルくんも小柄で小っちゃいもの組♪♪かわゆいお二人さんでした。
アイシュバルト&ラドメイカーが素晴らしくて、シュツットガルトに行きたくなりました。アイシュバルトは身体能力も高くて芸達者。昨年のバレ・フェスでもそうでしたが、短時間で観客を自分の作り出す世界に引き込む力がすごい。でもけして派手でもこれみよがしでもない。「モノ・リサ」はちょっとin the middle,,に似ているスピーディでアクロバティックなコンテ。スキのない二人の動きに目が釘付けになっちゃった。ラドメイカーもすごく良くなったと思いました。ルックスだけかな、とこれまで思ってたけど、パッションを感じさせる演技でアルマンやロミオはぴったりね。
「カジミールの色」は昨年バレ・フェスでヴィシとマラーホフが踊ったけど、今回のカブレラカニスキン組の方が数段良かった。危ういバランスを取りながらのムーヴメントと静止の妙を味わえると面白い作品なのね。ヴィシは自立しすぎて危うさがなかったもんだから(^^;。カブレラはすっごく身体が柔らかくてとっても色っぽいダンサーで、アレクサンダー大王の時もポリーナの時とは違った印象を受けました。生身の女〜、な感じでした。
マラーホフは、もうクラシックを踊らないの?ラ・バヤデールでは、ソロルのヴァリエーションがなかったような、、。私が寝ちゃったから気が付かなかったのかな。マラーホフの衣装、コンテ作品ではパンツ一丁シリーズ(^_^)。Bプロも瀕死を踊ってくれましたが、何かAプロの時と振付が途中から違ったように思う・・。よりフォーキンのパロディっぽくなってったように感じましたが、違うかな?
ボリショイ組のキャンセルで、シュツットガルトからゲストを招いたベルリン国立バレエガラってな雰囲気になった今回の公演。少々お地味な印象もありますが、コンテ作品中心で今のドイツダンスシーンを垣間見る事ができた印象です。なかなか面白かった。コンテでもわりと観客の反応も良くていいものはいいと感じている観客の気持ちが舞台にも届いたかな。