バスクへの旅5


バスク旅行メモ、続きます。
ホテルArcéを出た我々は、Irouléguyのワイナリーを訪ねました。ホテルでいただいたワインも美味しくてまずそこを訪ねたのですが、アポなしだったのでお留守のようでした。で、隣のワイナリーComaine Ilarriaにおじゃま。「あれ?何か見覚えあるラベル、、」と思いましたが、そのはず、ラ・ヴィネの方が買い付けに来られた事があるそうです。この辺りは古い地層の土地で掘り返すと貝などの化石がごろごろ出てくるそうです。そんなわけでミネラル分たっぷりのワインに仕上がっている印象です。いただいた白ワインもすっきりしていますが、後味が複雑でうま味がありました。この購入した白ワインも旅の途中で空けちゃいました。また日本で手に入れば良いな。
ワイナリーを出て、次なる目的地はさくらんぼの里、Itxassouです。まだランチまで時間があるので、Arcéのマダムに勧められた山道を通ってスペインを経由していくルートを取りました。地図で確認すると949号線でしょうか。壮大なバスクの山を目前にとても清々しい気分になりました。途中、がけ崩れ起しそうな場所もあったけど、天候も良くって気持ちよかったです。
ItxassouのレストランBonnetは雑誌「旅」で見て、さくらんぼ好きの私はどうしても行きたくなったのです。残念ながらまださくらんぼの季節じゃないので使われていたのはさくらんぼのヴィネガー漬けでしたが、美味しかったです〜。欲を言えば、鴨肉の火の通し方をもうちょっと押さえていただけたら、と思いましたが、味は私の好みで大満足。デザートにもアイスクリームとさくらんぼをいただき、またまた完食です(^^)。
さくらんぼの里で黒さくらんぼのジャムとさくらんぼのヴィネガー漬けを購入して、午後は唐辛子の村Espletteに向かいました。食べ物ばっかですね〜(^^;。AOCマーク付きのPiment d'Espeletteを栽培していて小売りもしてくれるL'Atelier du pimentを訪ねました。店員の女の子は、「フランス語がわかる人いない?」と言いながら、一所懸命英語で説明してくれました。鼻ピアスをしてましたが、真面目な仕事ぶりに好感を持ちましたよ。試食もさせてくれてピマンの美味しさがわかって良かったです。辛さ中心の我々が知っている唐辛子より、うま味があって辛さが良いアクセントになってる感じです。ピマンのconfitureとcaviaという名の砂糖を加えずにピマンの風味をストレートに味わえるものを購入しました。このcaviar、店員さんの説明だと、ピマンの中身の種と取り除いた部分を使っているみたいだったんですけど、瓶の記載を見ると、"pulpe de piment"と書いてあって、辞書で調べると"ピマンの果肉"ということになります。唐辛子の果肉ってどこでしょうかね?confitureの方は辛みのあるケチャップ、もしくはサルサソースみたいな味です。我家ではさっそく開封していろんなものにつけて食べてます。
バスク食材買い物ツアーを終えて、今夜の宿泊地Aïnhoaを目指しました。ホテルはミシュランの一つ星レストランのあるIthurriaです。
今回の旅で星付きレストランはここ一ヶ所でした。古い建物でインテリアもクラシック。お味もオーソドックスでボリュームもたっぷりなフランス料理でした。前菜に旬のホワイトアスパラをいただいたのですが、写真の通り太いアスパラが5〜6本ありました。ソースはバターと卵を使っていたと思います。けっこうヘヴィで前菜だけでお腹一杯になっちゃってメインのラパンは残しちゃった。お昼にしっかり食べたことも要因です。