第12回世界バレエフェスティバル終了

昨夜のオマージュ・ア・ベジャールで幕を閉じました。約3週間のお祭り、終わってしまうと寂しいです。今回、始まる前はそれほどワクワクしてなかったんですけど、始まってみたらどんどん面白くなってきて、ますますバレエが好きになっちゃいました。初めてバレフェスを観た時の興奮が甦る気がしました。お馴染みのダンサーの方々ばかりでなく、ニューフェースが魅力的だったこと、シュツットガルト組、ハンブルク組の魅力をキャッチする私の感性がこれまでより発達したことが要因では?と考えています。
ガラについては、この前にも書いたように、みんな素晴らしかった!の一言につきます。参加してくれたダンサー全員に、より良いものを魅せよう、自分の魅力をアピールしようという気持ちを充分に感じられたことが、とても幸せでした。
その中で特に印象に残った演目をあげてみます。
アニエス&ジョゼの「ジゼル」。完成度が本当に高く、ジョゼの登場シーンから一気に世界観を作り上げていました。あの場所が上野だってことが信じられないくらい。私、まだパリオペのジゼルって観た事がないのです。9月も行く予定なし。来年の来日公演への期待が大きくなります。きっとこの二人のジゼルが観られるはずと信じてます。(あー、もちろんエルヴェもですけど〜。あんまり期待しちゃいけないと思ってるんで。)
ヴィシニョーワ&マラーホフ「ジュエルズ」。マラーホフの白タイツ姿、やっぱりキラキラ感があって本来のオーラ健在にほっとする。ヴィシは完璧。ディアナは狩猟の女神の名前でもあります。ぴったり〜。
ギエム「Two」。なんやかや言ってもギエムには目を奪われる。背中の筋肉が美しかった。
ボアディン「アルミードの館」写真でしか知らないニジンスキー。フォーキン振付のアルミードの館も写真でしか知らない。でもあのニジンスキーの目や口元は強烈な印象を残している。ボアディン、ニジンスキー降臨〜。不思議な微笑みはまさにニジンスキーを連想させました。ハンブルク、やっぱり行かなきゃ。
ザハロワ&ウヴァーロフ「マクベス」。どんな作品なのかはよく解らない。でもとにかくザハロワの足が美しかった。
アイシュヴァルト&バランキエヴィッチ「じゃじゃ馬馴らし」。もう始まる前から興奮してたけど、始まったらもう息がつまりそうでした。だってバランキエヴィッチのダンスは見どころ満載だし、マリアとの掛け合いも片時も見逃せないし〜。結構長かったですけど、フェリと踊ったのと同じでしょうか?それにしてもシュツットガルトバレエはDVD出さないんでしょうか。バランキエヴィッチのペトルーチオは絶品だと思うのですが。
オレリー&イレール「ロミオとジュリエット」。墓場のシーンはけっこうリアルで強烈なパ・ド・ドゥ。オレリーの肉感的な足とイレールの生身の男っぽさが大人〜な印象。ナイフで切腹リストカットという場面は良い子には見せられません〜。
しかし、本編5時間20分位&ファニーガラで計6時間もあったというのに、殆ど集中力は途切れませんでしたよ。第1部がちょっとぼーっとしちゃいましたが、これは食後すぐで眠かったせいです。ファニーガラなるものは初体験でした。あんなおふざけを喜んじゃっていいのかという気持ちもないわけじゃないのですが、見ればもう口元がゆるんで笑っちゃうわ感心しちゃうわで、一度見たら病みつきになってしまいますね。特にジョゼ〜っ。ポアント&チュチュで華麗に踊った後、カーテンコールでは何事も無かったかのように着替えて出てきて澄ましてました。着替える時間があったってことだけど、却ってそこにプロ根性を見た思いです。カッコいいッス。
自前の一眼レフで写真を撮りまくっていたバランキエヴィッチ。どんな写真が撮れたのか気になります。彼ってカメラ小僧? CANONのカメラストラップを斜め掛けにして帰って行く姿はとてもダンサーには見えませんでした〜(^^;。
思い出すとまたまた興奮が甦ります。眠れなくなっちゃうよ。昨夜のオマージュ・ア・ベジャールの感想はまた後日。