リヨンにて2

リヨンのオペラ座近くにも行きました。市庁舎のすぐ隣でしたし、泊まったホテルからもレプピュブリック通りを歩いているとあっという間でした。地下鉄の駅だと二駅分あるんですが、歩行者天国になっていてウィンドウショッピングして歩いているとすぐでした。歩きながら、「ステファンが学んだという学校はどこかな」なんて考えてました。
お菓子屋さん巡りも目的の一つ。St.Jean通りに行列のできている店もあり気になったのですが、時間があまりないため諦めました。赤いプラリーヌが気になりました。あの店が「La Marquise」だったのかも。旧市街からははずれるのですが、ポール・ボキューズ氏の娘婿のお店だという「Bernachon」へ行きました。ショコラティエの第一人者とのことでしたが、プティフールが何種類もあってつい買ってしまいました。それがもうとーっても美味しかったのです。フランス菓子特有の幾重にも重なる味のハーモニーが絶妙でした。ショコラも美味でしたが、私はもう少し柔らかい味で香りなどの特徴があるものが好みです。
もう一ヶ所有名なショコラティエ、「Richart」へも。日本でもおなじみのお店ですが、私はまだ食べたことがなかったのです。チョコレートのブラウンに対してクールな白を基調にした店内は大変スタイリッシュ。ハーブを使ったショコラを買ったのですが、ダークなチョコにバジル、フェンネル、アニスなどが程よく香り、おやつというよりフランス料理のコースを食べた後、食後酒を飲みながら一つ、二つつまむ時に適した大人〜なショコラでした。他にもお花やフルーツなどのショコラもありましたから、それはまだ違った味わいになるのだと思います。チョコレート自体もなめらかで上質なものだと思いました。
お菓子の〆はリヨンの伝統菓子、Coussin de Lyon。すごい色をしているので、知らなかったらまず買おうと思わない代物です(^^;。写真は「Voisin」。着色されたマジパンでチョコレートをくるんでいるのですが、食べる前は何となくあんこが中に入っているかのように感じてしまいました。食べてみたら意外とまとも(笑)な味でした。もっと強烈に甘くって変な香りがするかと思ったのですが、マジパンのアーモンドの香りとチョコの味と何かのキュラソーの香りがして割とバランスは取れてました。ただ、お土産にするのはリスキーかなと思いました。やっぱりこの色、引くよね?他にもクネル形のとかもあったし、カラフルなドラジェがいっぱいあったり、古くからあるフランスのお菓子屋さんの雰囲気でした。お店の方も大変感じが良かったです。
最後にホテルについて触れます。泊まったのは「Le Royal Lyon」。大変快適でした。日本人にはうれしいトイレとバスルームが別々でしたし。布団もふかふかで気持ちよかった〜。少し良いホテルに泊まるとマットレスの上に日本の敷布団のようなものが敷いてあることがありますが、それでした。お部屋からはベルクール広場の観覧車やフルヴィエールの丘も一望できまして、リヨンの夜景も楽しむことができました。そして朝食がまた良かったのです。パンやコーヒーが美味しいのは当然としてチーズ(多分コンテ)、イベリコハムなどレベルが大変高かったです。ガラスの器に盛られたフルーツサラダは美しく、スィーツにマカロンなどもあり、これがまた美味。ビュッフェ形式なのですがお皿が小さくて、何度も行ったり来たりしちゃいました。朝食が美味しいとホテルの評価が上がります。