謹賀新年

少々遅れましたが、新年のご挨拶を。
明けましておめでとうございま〜す
お雑煮を食べないお正月でしたが、たくさん素敵な初めてを経験できました。今年はこのいい感じが続くように、マジメにバレエをたくさん観るぞ!!
31日のバスティーユのチケットを譲ったパリに留学中の知人からメールをいただきました。バレエもオペラ座も初体験だったらしいのですが、とても喜んでくれました。私もうれしい!!元々絵を描いたり店舗のデザインをしたりするアート系の若者(♂)のためか、アンテナの周波数が上手く合ったみたいです。老婆心ながら、バレエ芸術に触れる機会を提供したかったのです。これを機会に劇場にまた足を運んで欲しいです。
30日のバスティーユも大変素晴らしかったです。火の鳥のペッシュ&カールのバランスも良かったし。マチューの鳥は、バラの花が舞うような甘い吐息と薄いピンクやオレンジの羽を振り撒いていましたが、ペッシュは肉体と汗の存在感です。残念ながら鳥の羽は見えなかったのですが。そうなんですよねー、ダンサーの周囲の空気の色が違って見えたり、香りが伴うような感覚を覚えることがあるのです。今のマチューには見えます。同じく鳥を踊った十市さんには白い真珠が見えました。指先からこぼれ落ちる感じでした。カールは少し髪の色がダークになっていたようですが、キラキラオーラがあるのでフェニックス登場時に輝いてました。やはり火の鳥の最後はこの輝きがなくっちゃ。
ドロテ&ルグリのニュアージュは極上品でした。ドロテはエトワールとしての風格を身に付け艶やかさが増したようです。ルグリはサポートが大変上手く雲の作ったシルエットの様な存在ですが、無駄のない美しい動きそのものが芸術品だと思います。
ニコラのボレロは何年か前に観た時より今回の方が迫力を増したように感じました。ボレロという作品に持っている私のイメージはやはりドンによるものが強烈なので、肉体や生命の限界を感じたい気持ちになるのですが、ニコラのボレロはやはり違うのです。支配的な王や神のような感じです。以前より引き締まった身体と広い肩幅、それでいて美しくしなやかな腕の動きは、エネルギッシュでありながら崇高なたたずまいです。ただ一つ残念なのが、ちょっとしたリズムの取り方なんです。正確すぎるというか。手首を返すタイミングとか少し遅れる位の方が動きに余韻が出る感じがして私は好きなんですけど。
ボレロは群舞も気になってしまって、周囲が踊り出すとメロディに集中できなくなっちゃうんですよね。この日はカールが良かったです。でも全体にBBLと比べると色気不足。ジュリアンのリズムは官能的で美しかったわ〜。
会場にはパトリック・ド・バナ氏もいらしていたような。そして、私の見間違いでなければバリシニコフらしい方も。オケの演奏中はスクリーンに映像が流れたり、モルティエ氏やルフェーブル女史のインタビューもあり、あっという間の1時間半(短い!)でした。