ベルギーの食2

前回がお菓子のことを書きました。美食の国と言われるベルギー。名物料理もいろいろあるし期待がふくらみます。でも毎食しっかり食べると胃の調子が悪くなるので、お昼をしっかり食べたら夜は軽くパンとチーズとテイクアウトのサラダで、お昼がサンドウィッチ程度なら夜はレストランで、といった感じにしました。
ブリュッセルに着いた日のお昼は、グランプラスにあるレストランへ。郷土料理が食べられるという店で小エビが入ったコロッケ、クロケット・オ・クルベットとシコン(チコリ)のグラタンを注文。エビは少々くさみが強く、コロッケの衣が硬ーい。シコンのグラタンの方は塩味が強すぎました。グラタンに入ってるマッシュ・ド・ポテトは美味しかった。残念ながらこの店に再訪することはないでしょう。グランプラスにある店をチョイスした段階で失敗だったのかも。お腹がすいている状態で店を決めるとこういう失敗をしがちかも。反省。お口直しにイロ・サクレ地区で魚介料理を食べたい気持ちにもなったけど、チョコレートもワッフルも食べたいのであきらめました。名物料理のムール貝の白ワイン蒸しはより海に近いブルージュで食べることにしました。
ブルージュはこぢんまりとしていて旧市街は全部歩いて廻れるくらい。こういう規模はいいですねー。街並みもとってもかわいいし♪ホテルはベルギーで一番朝食の美味しいと言われるHotel de Orangerie。街並みと同じようにラブリーなホテルでした。スタッフもフレンドリーで心地よかったです。お昼頃着いたのですぐお部屋には入れず、またまたお腹が空いていたので、ホテルの近くのDen Dyverへ。予備知識もなし予約も無しに飛びこんでしまいましたが、わりと高級ちっくな店でちょっとビビる(^^; 。しかし、大変フレンドリーなサービスで「あんまり食べられないから、二人で前菜一皿とメイン一皿でもいいですか?」というリクエストにも笑顔で「もちろんOKさっ」というノリ。いろんな野菜と山羊のチーズのカネロニとdory(カマス?)と野菜のホイル焼きをオーダー。オススメのハウスビールも。なかなか丁寧な造りで美味しかったです。ブルージュらしいかというとそうではありませんが。後で調べたらビールを使った料理がお得意とか。メニューを解読できなかったなー。
ホテルの朝食はもちろん美味♪シャンパンまであったわ。ビュッフェスタイルに加えてお好みの卵料理も作ってくれる。食べきれない〜。生ハムにメロン、各種チーズ、テリーヌみたいなのもあるし、グリーンアスパラにボイルドエッグ、グリーンサラダ、各種新鮮なフルーツ・・。またパンが何種類もあってどれもとても美味しいのです。朝食でかなりの満足です。お昼は軽めにして、ベルギー最後の夜はいよいよ念願のムール貝です。
英語が通じたので予約で電話をして向かったのはSpinolaというレストラン。ヴァン・エイク広場ほ近く運河沿いにあります。ムール貝を食べたいけどあの量すべて食べきれるかどうか心配だし、他にもいろいろ食べたいと思って、二人でそれそれ前菜を一皿づつオーダーして、ムール貝を一人分とってシェアしたいと言ってみました。お店の給仕のマダムは、「シェアはできないわ、スープが美味しいんだから。スープってシェアできないでしょ?それに多く見えるけど貝そのものは少しよ。大丈夫よ。前菜はやめてムール貝を二人分頼むことをお勧めするわ」と力説するのです。うーん、どーしよ。確かに西欧ではちゃんとしたレストランってシェアはルール違反なのよね・・。もう一度メニューを良ーく眺める。ムール貝だけで4種類くらいある。シャブリ蒸し、自家製ハーブを使ったオリジナルソース、マスタードソーズ、カレーソース。定番の白ワイン蒸しは是非とも試したいところ。オススメを聞くと断然オリジナルソースだと。そーだよねー。
悩んだ結果、マダムのお勧めに従い、シャブリ蒸しとオリジナルソースを注文。もちろんワインはシャブリ。少しするとフライドポテトが登場。フリッツって言うんだっけ?想像していた程多くない。ほっ。シャブリとも結構合う感じ。ヨーロッパに行くとじゃがいもがとても美味しく感じる。もともとじゃがいも好きだけど、日本の男爵系よりねっとりしていてキメが細かい気がする。塩加減もちょうど良くぱくぱく行けそう。でもあんまりポテトばっかり食べちゃって満腹になったらイケないのでちょっとスピードを調節する。そしていよいよ銅鍋に入ったムール貝登場。良い香り〜。驚き〜。ムール貝ってこんなにふっくらしてクリーミーでしたっけ?ハーブとの相性もよく大変味わい深く、かつあっさりとした塩味が後をひく美味しさ。シャブリ蒸しの方はちょっとスパイシー。オリジナルソースは軽いクリームソースでした。上品はチャウダーみたいな味わいになって、ちょっとクリーミーだとワインがすすむ〜、のでした。そして、あーんなにあったムール貝たちを完食してしまったのでした。マダムが得意そうな顔で「おいしかったでしょ?食べられたでしょ?」と。・・ハイ、その通りです。さすがにデザートは食べられず、お茶だけ注文。プティ・フール達もどれも美味。メレンゲのお菓子って素朴な味で好きだな〜。街のシンボルの鐘の音が響き、とても良い夜でした。
ブルージュ、とても素敵な街でした。またいつか訪れることがあるのかしら?