香り

最近、歩いていると甘くて少し重たい香りに包まれることがあります。夜にこの香りを嗅ぐと魅惑的な気分になりいつも見慣れた風景がちょっと謎めいて見えるから不思議。ジャスミンよりは柔らかくてフルーティな香り。正体は夏みかんの花のよう。ワインの香りを表現する時に「白い花の香り」っていう言葉が出てくるけど、きっとこんな香りのことを言うのかなと思う。
アロマテラピーに使うエッセンシャルオイルでいうと、ネロリに近い香りだと思いますが、ネロリの方がより酸味も感じさせさわやかな印象。私はエッセンシャルオイルの中でこのネロリが一番好きです。旅先で少し緊張気味の時などティッシュに数滴垂らして枕元に置くとふんわりとした気分になり落ち着きます。ネロリはオレンジビターの花から採れます。他に同じオレンジでも果皮から採れる精油、葉や茎から採れる精油プティグレンがあります。果皮だとスィートとビターの2種類見かけますね。タンジェリンとかマンダリンとかの柑橘類もありますが、果皮以外の部分の精油はオレンジしか知らないな〜。自分で調香など試した時にこのオレンジから採れる精油達をブレンドしてみました。相性がいいのは当然なので失敗のない組み合わせですし。ベースノートになる香りがないので物足りなさもあるかもしれませんが、重たい香りが苦手な私にはちょうど良いかんじ。
市販されている香水(トワレ、コロンも含む)はどうも私には合わないものが多すぎて頭が痛くなっちゃいます。となりにそういう人がいるだけでダメなの。香水に限らず、整髪料や制汗スプレーとかでもクラクラしちゃう。ちょっと過敏なのかも。でも、心地よい香りを探すことは好きなのです。ふだん、香水の類いは使いせんが、たまーにトワレを使います。市販のでもお気に入りを見つけたの。LothantiqueっていうメーカーのPamplemousse(フランス語でグレープフルーツ)のトワレです。ふつうのグレープフルーツより少し甘くてかわいいけどエレガントさも加わってる感じ。アヴィニヨンで買ったものだけど日本でも売ってるんで安心しました。