スーパーバレエレッスン第15回

本日は、ウィリアム・フォーサイスのIn the middle, somewhat elevatedの男性のソロのヴァリエーション。生徒は、マルク・モロー。今日のルグリ先生はたくさん動いてお手本を見せていました。オペラ座で初演当初の本家In the middleを伝承しようという意気込みを感じますねー。ルグリ先生を見てると本当にこの作品がいかに面白いかが伝わります。あー、ルグリが踊ってるのを見たいよ。もう見られないのかなあ。
ファーサイスって、よくわからないのも多いけど、この作品は私は大好き。初めてみた時はびっくりしたけど、なんかクセになる面白さ。オペラ座が初演だったんですねー。なんか今日見たのは、私の記憶にあるのとちょっと違って見えました。これが元祖ってことなのかな?
模範演技はいとしのエルヴェ。踊り出すとルグリ先生のお手本を見たせいか少し違和感。繰り返し3度ほど見て、エルヴェはフォルムの美しさばかりでなく、空間を大きく捕らえるのでダイナミックであることが魅力だと改めて感じました。そして動きに流れがあるのよねー。エルヴェは日本では特にクラシックを踊る事が多いから白いタイツのイメージが強いけど、今日のエルヴェは男っぽかったわ。*^_^*
そういえば、モレルとサン=ルーの時も思ったんだけど、ビュイヨンと比べるとエルヴェの方が背が低いくらいなのよね。でもエルヴェの方が大きく見える。頭の大きさというか身体のバランスのせいなのよね。手足が長いってバレエの場合は舞台映えするなぁと感心してしまった。・・それにしても私はエルヴェの素晴らしさを上手く表現できないなとつくづく思います。何がどんなふうにって必ず理由はあるはずなのに言語化できないの。でもね、とにかく観てると幸せになれます♪♪ その反面、何やら心配な気分にもなるのよ。きっとエルヴェがその時の自分に満足してないからかな?彼自信が何か、満たされないものを持っていて探っているような気がしてしまう。エルヴェは自分を内向的だと言っていたけど、表現したいことが多すぎる人なんじゃないかと勝手に想像しています。その不完全さに魅力を感じ、反面、不安までいただいてしまうのです。ファンの勝手な妄想ですねー。