今夜は都さん♪

昨夜の公演の演出は前回と同じだったと思います。第四幕にオデット登場しました。で、思ったんのでけど、この熊川版はこれで良いのかも。あくまでもジークフリードはロットバルトの魔法にかかったという解釈になるので。心理的なことがどーのというより、スペクタクルとしての完成を目指しているってことかな。後は、好みの問題ですね。昨夜は熊川氏はあいかわらずのモチベーションの高さと集中力でgood、康村さんも自らの世界を作り出して魅せてました。熊川版ではロットバルトの存在も重要なのでキャシディさん健在がうれしい限り。問題はオディールのヴィヴィアナでした。数年前から、もう彼女は踊る事に自分のアイデンティティを求めていないのでは?と感じたけれど、今回はまたそれを痛感してしまった。テクニックが落ちているのはしょうがないまでも、しなくても良いことまでしているような印象が残ってしまいました。例えが変かもしれないけど、昔流行った自分の歌を歌っている歌手のような感じ。歌い慣れているけれど心がない、営業のために歌っているみたいなあの感じです。あぁ、残念・・。
今夜は、オデットが吉田都、オディールは松岡梨絵、ジークフリードは芳賀望、ロットバルトはキャシディ。ある意味、熊川哲也というスーパースターが不在の今夜がこの熊川版を鑑賞するにはbetterなのかもと思っています。何よりも、もう観られないと思っていた、都さんの白鳥を観られることが至福です。

MIYAKO―英国ロイヤルバレエ団の至宝・吉田都の軌跡

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