2007/2/14 ガルニエ宮にて

本日のパリ・オペラ座での公演がイレールの引退公演になるそうです。当初、昨年末の「ジゼル」が予定されていましたが、ケガのため降板したので今日に延期になったものです。プログラムと配役は、Balanchine/Brown/Forsythe
『アポロ(またはミューズを導くアポロ)』APOLLON MUSAG?TE
アポロンAPOLLON ローラン・イレールLaurent Hilaire /テレプシコーラTERPSICHORE アニェス・ルテスチュAgn?s Letestu /カリオペCALLIOPE エミリー・コゼットEmilie Cozette /ポリムニーPOLYMNIE エレオノラ・アッバニャートEleonora Abbagnato

『アゴン』AGON
第一パ・ド・トロワ1ER PAS DE TROIS ステファン・ファヴォランSt?phane Pharovin / アリス・ルナヴァンAlice Renavand / ナタリー・リケNathalie Riqu?
第二パ・ド・トロワ2EME PAS DE TROIS レティシア・ピュジョルLa?titia Pujol / カール・パケットKarl Paquette / ヤン・ブリダールYann Bridard
パ・ド・ドゥPAS DE DEUX アニェス・ルテスチュAgn?s Letestu / ジョゼ・マルティネスJos? Martinez

『オ・ズロズニー/オ・コンポジット』O ZLOZNY / O COMPOSITE
オレリー・デュポンAur?lie Dupont / マニュエル・ルグリManuel Legris / ニコラ・ル・リッシュNicolas Le Riche

『精密の不安定なスリル』THE VERTIGINOUS THRILL OF EXACTITUDE
エミリー・コゼットEmilie Cozette / メラニー・ユレルM?laine Hurel / エレオノラ・アッバニャートEleonora Abbagnato ニコラ・ポールNicolas Paul / アレッシオ・カルボーネAlessio Carbone
バランシンのアポロをルテステュと踊り、オペラ座の配役表には出ていませんが、ルグリとベジャールの「Le Chant du Compagnon errant さすらう若者の歌」を踊るそうです。音楽はグスタフ・マーラー。



この作品は、元々はベジャールがルドルフ・ヌレエフに創ったもの。この作品を作る過程でベジャールはヌレエフにインスパイアされたことが、昨日も話題に出しましたが、伝記に書かれていました。ヌレエフは大振付家にかかってもそこにいるのはヌレエフ自身だったのでしょう。ベジャールを踊るヌレエフではなく、ヌレエフが踊るベジャール作品って感じに。いいなあ。観たかったなあ。ルグリとイレールの「さすらう若者の歌」は2004年のルグリと仲間たち公演で観ました。ルグリとイレールが同じステージ上にいるってだけで感動するのに、あの音楽でしょ？心がふるえましたよ。光と影が織りなす希望、愛、悲しみ、不安、葛藤、絶望・・・。今夜、ルドルフ・ヌレエフという偉大なダンサーの残した遺産が一つ終止符を打ちます。とても寂しいことだけれど、確実に次の世代へと受け継がれていくことと信じています。いつかマチュー・ガニオとエルヴェ・モローがこの作品を踊ってくれたら、と願います。