Etoiles Gala 2010 終了!
終わっちゃいましたよ〜(;_;)。かなり楽しみにしていた公演ですから、やや空虚な気分です。祭りの後だよ、、。さびしい〜っ。
結局A、Bプロ2回づつ観ました。前回書いたようにBプロの方が良かったけど、今日2回目のAプロを観たら初日より印象が良くなりました。理由は「三銃士」です。初めて観た時は、男性陣のダンスが楽しかったんですけど、場面転換が多くてエピソードのぶつ切りのようで演出がイマイチと感じ、作品としての完成度に少々不満が残ってしまったのです。でも2度目はわかっていたせいもあって、ストーリー云々よりダンスそのものやダンサー一人一人の個性を楽しみました。そうよ、ラコットだもん。全幕ものだって作品としてはなんちゃってな感じじゃないですか。でもダンスを観る楽しみがあるのでパキータとか私けっこう好きですもん。ドナウの娘はダメだったけど。とにかく、サーシャやイリまで加わってあんな豪華で楽しいキャストで観られるってことだけでも素敵なことだと思います。まー、あのままパリで上演される事はないと思うから、貴重な舞台だったと思います。いつかもっと練り直して一つの作品として世に出れば良いのにな〜。
その他の作品についての感想をざっとメモしておこうっと。
ノイマイヤーの「シルヴィア」、いやー、勇ましいアッツォーニもまた良かった〜。この作品、パリ・オペのDVDと2幕のPDDをガラ公演で観た事があるだけ。全幕で観たいよ〜。2005年のエトワール・ガラではアッツォーニとエルヴェが踊ったんだよね、、。プログラムにも小っちゃいけどその時の写真が出てる(遠い目)、、。「人魚姫」「幻想〜”白鳥の湖”のように」もハンブルク組の二人の作り出す世界は正に一級の芸術品。ガラ公演の短い時間の中であれだけの表現をして作品の持っている世界を伝えるんですから。
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「スカルラッティ・パ・ド・ドゥ」、昨年バレフェスでアニエスとジョゼが踊ったよね。ジョゼの振付の洗練を感じた。クラシカルなムーヴメントだけれど演出が粋。ジョゼってセンスが良い。アニエスデザインの衣装も。
イリ作品2つ。私は断然「Fragile vessels」が好き。観ていて涙が出てきちゃったよ。3人の呼吸が本当に合っていて、素敵な緊張感の上に成り立つバランスがある。3人だからこそのFragile、この3人の創り出す世界こそが。本当にブラボー、でした。
マリ=アニエスのソロ作品2つ。「Diva」「瀕死の白鳥」ともに彼女の個性を生かした秀作。ジロ姐さんでしか踊れないよ、特に瀕死は。
バールの「コッペリア」。二人の個性を充分に出していたと思う。衣装もかわいい。ジョシュアはオペラ座の優等生な雰囲気できれいでエレガント。将来有望。
マクミランの「ロミ&ジュリ」バルコニーのシーン。、、これも見過ぎちゃってるせいか、ここはこんな風に踊って欲しいみたいのができあがっちゃってる。良い意味で裏切られたい。エフゲーニャもマチューもキャラはぴったり。バルコニーを降りてきたジュリエットとロミオが正面を向いて歩いて来て手をにぎる、その瞬間がとっても良かった。でも、どうもしっくり行かないお二人でした。マチューよ、、。
「薔薇の精」、マチアスは観る度に成長が感じ取れる。今まさにエトワールとしての輝きはまばゆいばかり。彼が踊り出すと幸せな気持ちになって心をすっかり奪われるのでした。
「牧神の午後」、いやー、やってくれましたよ。ペッシュ、今回の自分が踊る作品のセレクトは囚われの女以外は大当たり。マランダンの作品といい、ペッシュの牧神の午後は面白すぎる。アバニャートもこの作品ではキュートな猫科の動物のようで良かったよ。彼女はやはりコンテが良いね。
「アパルトマン」、ギエムとニコラのを昨年も観ましたが、マリ=アニエスとイリだとまるで違って見えた。もっとリアルで切ない感じ。二人とも素敵だった。
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3回目を迎えたエトワール・ガラ、前回は怪我人続出で急なキャスト変更の結果、ルグリの参加でよけいに盛り上がった感がありましたが、今回はイザベル以外のキャストチェンジなし。それも直前のキャンセルじゃなかったからほぼ予定通りの進行でいけたんじゃないでしょうか。前回のようなサプライズはなかったけど、公演はやはり大成功だったと思います。三銃士は多少リスキーではあったけど、私は評価してます。エトワール・ガラでしか観られない演目をプレゼントしてもらった気分です。今から第4回が楽しみです。
会場で配られたアンケート書いてないので、ちゃんと書いてFAXしようと思います。やはり感動は伝えたいし、次に繋げてほしいので。もちろん、またエルヴェを呼んでねって書くつもりです。