舞曲〜第1楽章〜

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熊川さんがナビゲーターになってバレエ音楽の紹介をしていくという企画でした。K-Balletのサポーターとしては、是非とも足を運ばねば!あまり評判の良くないシアターオーケストラトーキョーなので演奏中心のコンサートはいかがなものかと思いましたが、楽しんで来ました。
冒頭、指揮台にはタクトを振る熊川さんが。なかなか格好良かったですよー。1曲目はジゼル。ステージ上に上がるチャンスの少ないこのオケが、我々が主役という意識なのかジゼルはまあ聴かせてくれました。しかしですねー。次のプロコフィエフのロミオ&ジュリエットとシンデレラがね・・・。難しいんですよね、プロコフィエフってきっと。押しては引く波のように絶えず流れていく音の緩急、細かい音符とソロパートが目立つアンサンブルはオケの実力がすぐ見えてしまうのかもしれません。音の薄さ、金管楽器の危うさが気になってしまいました。踊りがないだけに音に集中してしまうので余計にアラが見えてしまった。熊川版ロミ&ジュリ上演時までにはオケは大特訓が必要です。指揮者の井田さんは若くて、気持ちが入っているのが伝わってきて好印象でした。しかし、その井田さんの熱さにオケが付いていけてないもどかしさ。なんかマルレオケを振っている千秋を見ている気分になってしまった(^^;。頑張れ〜!井田&シアターオーケストラ!!
第2部はバッハのパッサカリアとフーガから始まりました。そうです、「若者と死」です。スクリーンにダーシーと熊川さんの映像が流れ、ついそちらに意識が向いてしまってちゃんと演奏を聴いていなかった気が。
バッハの次はチャイコフスキー。白鳥、眠り、くるみと三大バレエ音楽が続きました。プロコフィエフはつらかったけど、チャイコは慣れているのか、オケもまあまあ鳴らしていたと思います。伸び伸び演奏してました。眠りでは、プロローグから妖精たちの踊りと1幕のローズ・アダージョはバレエ付きでした。ローズ・アダージョでは王子たちはタキシードで登場。清水さん、輪島さん、遅沢さん、宮尾さんのKのイケメンカルテット(^^)。オーロラは浅川さんでした。浅川さんは初々しさを感じさせながら、媚びのない大らかな踊りで印象良しです。王子たちの中ではやはり清水さんがサポートの上手さと、ちょっとした演技で格の違いを感じさせました。私としては、あまり愛想の良くないシャイな遅沢王子が好みです。昨日の「誰でもピカソ」でもちょっとしかしゃべらなかったし、緊張して硬くなってたけど、遅沢さん素敵でした。
眠りが終わったところで、熊川さんはそれまでの台本通りのトークから素のしゃべりになりました。うん、この方が断然良い。小学生の頃からチャイコフスキーを口ずさみ、眠りの王子がヒーローだったという彼にバレエへの深い愛を感じ、またそんな彼を通して私もバレエ芸術への果てしない憧憬の念を憶えるのでした。