k-Balletコッペリア@大宮

都さん&輪島さんで観てきました。とーっても楽しい公演でした。
都さんは身体が歌うと言う表現が陳腐になるほどのダンスで、もはや音楽を支配すると言っても良いほどでした。コッペリアは軽妙でコミカルなバレエですが、そこにダンス表現の奥の深さをも表現してしまう力量に頭の下がる思いです。
コッペリウスを演じたキャシディにも惜しみない拍手を送りました。舞台上でどんなシーンでも演ずることを忘れないエンタティナー精神は素晴らしい。これは都さんにも言えるのですが、正しくプロフェッショナルとしての誇りを感じるのです。この二人を同じ舞台で見られることに言いようのない幸せを感じ、涙が出そうになりました。同時に以前何かのガラ公演で見た、都&キャシディのロミオとジュリエットのバルコニーのシーンを思い出しました。あの胸がきゅんとなる切なさ・・・。全幕で見たい思いは今でも変わりありません。
K版コッペリアはとても良くできていると改めて思いました。バーミンガムロイヤルのコッペリアより満足感が高いです。でも、今日の大宮ソニックホールは空席がかなりありました。都さんが主役でもこんなもんなのね、と悲しくなりました。オマケに握手会までして下さっているのに。輪島さんも健闘していたと思います。以前より堂々としていて踊りに柔らかさも出てきたと思います。経験が人を成長させるんですね〜。
本日、私の目を引いたのはフランツの友人で登場した荒井さん。髪形を変えて黒髪ストレートヘアだったので最初誰だかわからなかったのですが、群舞の中で一際目立ちます。充分光る個性の持ち主なので今後に期待大です。
「祈り」を踊った浅川さんも良かったです。この踊りはどうしても康村さんのイメージが強く残っているのですが、浅川さんは浅川さんらしく真っすぐに媚びることなく気持ちを込めた踊りでした。そして彼女には独特の華がある。艶やかというのではないのですがきっぱり前を向いた清々しさがあるのです。良いダンサーだと思います。私は東野さんや副さんも好きなんです。可憐な動きの中に繊細さを彼女たちは感じさせます。でも浅川さんはもう一つ大きなスケールを持ってる気がするのです。何となくまた見たい気持ちにさせられます。やっぱり、彼女のマリー姫も見よっかな〜。