][旅]北京、雑感

本日は公演そのものの感想ではなく旅の印象&劇場でのことを書きます。長いです。
北京って東京より緯度は北だけど、16日はかなり暑かった。飛行機から降りると、湿度もある感じで空気が重い。空も何となく霞がかかったみたい。湿度のせいばかりでなくこれがスモッグってヤツ?空港から市内まではタクシーで移動しましたが、途中の風景は日本や韓国より平地が多く大陸だなーという印象。木々もヨーロッパで見られる紫色の紫蘇の葉の様な色の木も見える。ポプラや樺なども多くやはり緯度は高いんだなと思いました。高速を走り30分もすると市内に入りました。背が高く形が変わったビルが建ち並び、色んなところで工事中です。とてもほこりっぽいんですけど、ちょうど薔薇が満開で窓を開けると薔薇の香りがして私の嗅覚には不思議な刺激でした。
ホテルにチェックインを済ませて、クレジットカード会社のトラベルデスクのある別のホテルまで地下鉄に乗ってみました。切符の自動販売機はあるけどみんな”out of service"とある。よく見ると人切符売り場があります。前に切符の買っている方が1人いたので並ぶことにしました。・・ところが、後からわさわさと他の人がやってきてどんどん横から買っていくではありませんか。売り場の方も注意しません。どうしたらいいの〜?しかたなく私もずうずうしくなってお金をブースに突き出し欲しい枚数を指でサインしました。郷に入れば郷に従え、です。自動改札機もあるけど、どれもまだ稼働していない。買った切符は磁気テープはついてないのでどちらにしても自動改札用じゃないんでそのまま改札をスルー。乗り場に降りていく階段の前で切符もぎ(何となく懐かしい響き)のおばさんがいる。その場に日本のスイカのようなシステムの機械もおいてある。切符の乗客もカードの乗客も同じ所を通らなきゃいけないし、カードが上手く作動しないのか大声で何やら訴えている人もいたりして、ちょっと渋滞になっている。
乗車する時も並ぶなんてことはないし、降りる人を待つこともなし。降車の際にも入口付近の方が降りる人に場所を譲るということもありません。これが中国式ってことでしょうか。慣れれば何とかなりますが、とにかく待つことなく自分のしたいことをすることが波に乗る方法のよう・・。地下鉄は一律2元。約30円。安っ。
トラベルデスクでチケットを受け取り、座席番号を確認。16日1列目、17日は両方4列目です。比較的良い席でうれしい。
公演までまだ時間があったので軽く食事をしようとホテルの近くの巨大ショッピングモールを散策。スーパーも見つけ物色。パンやお菓子は売られているけど簡単にテイクアウトできるようなものを見つけられず、蒸篭が積み重ねられている飲茶点心屋のような所に入ってみました。写真入りのメニューがあったので指さしオーダーで対処。しばらくするとお店の方がメニューを指しながら何か言ってきます。中国語はさっぱりわからないので英語でこちらは中国語がわかならいこと、注文したものがなければ別のものをオーダーすることを伝えますが、返事は中国語でしかもどってきません。たまりかねてメニューをもう一度指さして単に「No?、Yes?」と聞いても中国語オンリー。コミュニケーションを取ろうと努力しているのに拒否されている気持ちになっちゃいました。結局紙に○と×を書いて意思表示したけど、こちらも中国語のはい、いいえ位憶えていくべきだったと思いました。ちょい気分を害したけど、出てきた食べ物はまずまずのお味。接客態度は悪いけど、方法を理解したので翌日もこの店を利用しました。時間があまりない旅なので簡単に食べられる店は重宝なのです。
公演会場の国家大劇院は地下鉄の駅から近く便利でした。水に浮かぶ巨大卵のような建物は近未来的。会場入りする時にセキュリティチェックがあって持ち物をX線検査され金属探知器のゲートをくぐりました。行列になってるんですけどもちろん現地の方は順番を守りません。地下鉄でのことがあったのでもう驚かなかったけど。オペラハウスはできたばかりで設備は整っているようでした。トイレも清潔。開演されると携帯電波はシャットアウトされるので途中に携帯の音が鳴るなんてことはありませんでした。しかし、おしゃべりしている人、何か食べてるのかレジ袋をガサガサさせている人、途中で出たり入ったりする人!など評判通りでした。
拍手もあまりないので反応が良くないのかと心配になったほどでした。でもカーテンコールには会場が沸くんですよね。拍手のタイミングがわからなかったのかな?特に初日がそんな感じ。17日には、何故か会場から男性の声でブラボー!もしかしたらあれはイレールだったのかもしれません。16日にはルフェーブル女史、イレール、ドラノエ、バール、ベラルピ、17日にはルフェーブル女史、イレール、ドラノエの姿は確認しました。想像ですが、初日の観客の反応を見ていたイレール、ドラノエがムードメイクするために17日マチネにブラボー隊になったかな、なんて。カーテンコールだってもしかしたらないんじゃないかと思う位拍手がまばらになってしまうんですけど、もう一度幕が上がると拍手で沸くんです。私としてはカーテンコールがなかったら悲し過ぎるので必死に拍手してましたよ。隣のおじさんは変な顔して見てたけど(^^;。で、後ろの方から男性の声でブラボーがかかりだんだん会場が沸いてきて最終的には17日のマチネ、ソワレともスタンディングオベーションになったのです。中国の方、あれほどまでに自己主張をされる国民なのに感動を表現することはあまりお上手ではない様子。
会場で日本語を話す人にはすれちがいませんでした。招待客らしいフランスの方もけっこういらしいて現地の知人らしき方とは英語で会話してました。チケット代が高いし空席が多かったらやだなーと思ってましたが、8〜9割埋まっていたと思います。
会場で姿をお見かけしたバールですが、少し痩せたかな〜。足がすごく細かった。黒いスーツだったんでよけいスリムに見えたのかも。イレールも初日は黒いスーツに白シャツ。かっこよかったです。17日はインナーは生成りのカットソーにダークグレーの脱力系ジャケット(プレスが効いていないラフなジャケットのこと。イレールはこのタイプのジャケットを着ていることが多い。以前はベージュのを見たことあり)。
ダンソマニさんを拝見したところ18日の公演時にはドロテとエルヴェも会場にいたみたいですね。エルヴェのファッションチェックしたかったなー。ドロテがおしゃれなのはわかってるけど、エルヴェはイマイチだからね。エルヴェって茶系のものを着てることが多いような気がする。今回の北京での記者会見でもダークブラウンのジャケットにベージュのシャツだし。茶系が悪いわけではないけど、難しいよね?顔映りとか。ま、ステージ上の姿が美しいのが何より大切なんで、私服の趣味はどうでも良いといえばどうでも良いんですが。・・でも気になるのでした。