ミルク

職場のスタッフのＳさんから牛乳をいただいた。彼女のだんな様のご実家で乳牛を飼っていて、その牛さんのお乳なのだ。もちろん成分無調整、搾りたてをお鍋で殺菌しただけのもの。表面にはクロテッドクリームが浮いてるけど口当たりはさらりとしていて、味は甘く香りがとても良い。”風味”が豊かなミルクなのです。特別なことは何もしていない牛さんだから、きっとどこでも搾りたての牛乳はこうなんだろうと思うけど、観光で行く牧場で飲む牛乳はこんな味がしない。何故？ノンホモ牛乳をスーパーで見かけて買って飲んだら、確かに口当たりのさらりは感じられるけど風味となると難しい。毎日飲むものだからこそ、できるだけおいしいものが飲みたくて色々試した結果、私は「べこの乳」を愛飲しています。ノンホモタイプじゃないけど、風味を感じる事ができます。でもでも、やっぱりＳさんにもらった牛乳の足下にも及ばないのよね。ま、しかたないわ。
一昨年、家族でフランス旅行をした時のこと。アルザス地方のオベルネって町で食べたケーキが忘れられない。ココアスポンジに生クリームといういたってシンプルなケーキだったんだけど、この生クリームがすっごくおいしかったの。ふんわり軽くやさしい甘さで夢心地。このおいしさはＳさん牛乳に通じるものがありました。もとは牛さんのミルクなのだから当然なんだけど、日本ではあの生クリームには出会ったことないなー。どうしてなんだろう？ あのクリームを食べたら生クリームをバタくさいなんて言う人いないと思うけどな。また食べたいな〜。