ノイマイヤー「人魚姫」雑感
一つのバレエ作品を見終わって、その周辺の色々なことを調べたくなることがあります。音楽、原作、原作の作者、作品ができた時代背景などなど。今回はアンデルセンについて、です。
幼い頃からアンデルセンの童話はとても身近なものでした。いわさきちひろさんの絵本を何度も読んだ思い出があります。
- 作者: アンデルセン,曽野綾子,いわさきちひろ
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1967/01/01
- メディア: 単行本
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このノイマイヤーと「人魚姫」は、その泡のようなお話とはちょっと趣が違いました。よりリアルに人魚姫の、詩人の苦悩が迫ってきました。この詩人は他でもないアンデルセン本人のようです。アンデルセンの心象が詩人に投影され、詩人の心が人魚姫に姿を変えるという設定です。予備知識のない私には王子=エドヴァート、王女=ヘンリエッテってのが何だかわからなかったんですけど、どうやらこの二人は実在の人物で、エドヴァートという方はアンデルセンの片思いのお相手だったそうです。そう言えばどこかで読んだと思い、昨年のダンマガ11月号のノイマイヤー特集を引っ張り出して来ました。この辺りのことは「アンデルセンーある語り手の生涯」ヴォルシュレガー著が参考になりそうです。プログラムの中でも取り上げられています。
- 作者: ジャッキーヴォルシュレガー,Jackie Wullschlager,安達まみ
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/03/18
- メディア: 単行本
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話は変わりますが、第2幕で使われていた照明はルイスポールセンみたいでした。やっぱりデンマーク繋がりってことで? いやー、美術もとっても良かったです。日本人としては、海の魔法使いの隈取とラメラメ袴はどうよ?と少々ツッコミを入れたくはなりますが。ま、黒子軍団は格好良かったし許せました(^_^)。あ、あの黒子くん達、途中でシースルー袴に衣替えしてましたよね?海人たちの衣装や動きも面白かったし。しみじみもう一回観たいな〜。
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