ABT海賊7/19

とーっても楽しい公演でした。会場も大変は盛り上がり。キャストはこちら
2002年の来日公演でも同じ演目を見ていますが、あの時は映像化されているものに一番近いキャストで見たのである意味新鮮味がなかったというか、ランケデムをマラーホフで見たかった〜という思いが強かったのを憶えています。
今回はニーナ目的でこの日を選びました。もちろんニーナは素晴らしかったです。あのオーラは何なのでしょう? 常に彼女のところだけスポットライトがあたっているようです。そして何より陽性暖かいものがあり見ているだけで幸せな気持ちにさせてくれる。ABTのダンサーは全体にがっちり系が多いのでニーナの足も美しさが際立ってました。
しかーし、昨夜はそれに加えてマルセロ・ゴメスの魅力が全開だったことが一番の収穫でした。ノーブルな魅力もある方ですが、今回は海賊の首領ですからね、イイ感じにワイルドで頼りになるヤツ、でも女性にはからきし弱いという役を好演していました。サポートもとっても上手くってニーナは何回転でもできてしまうのではないか、と思うくらい。もちろんソロパートでは豪快でありながら抑制の効いたテクニックを披露してくれました。コンラッドって主役なんだけどかなりおまぬけなキャラでもあり、他のキャストのきゃら造りが濃いとあんまり目立たないこともある役だけど、昨夜の主役は確かにメドーラとコンラッドでした。ブラボーっ♪。
アリはカレーニョでしたが、やはりこれといって新しい発見はなし。何か弱いのよね、彼のアリは。もっとキャラクター造りを綿密にしてほしい気持ち。
他、ビルバントのサーシャ・ラデツキー、ランケデムのゲンナジー・サヴァリエフも良かったです。ラデツキーはセンター・ステージでおなじみですね。細くて繊細なイメージもあったのですが、なかなかどうしてテクニシャンです。お髭をつけてならず者に変身してました。足がきれいに上がるんでいちいちほ〜っとしてました。←足フェチ(^^;。別な日ではランデケムも踊るんだね。白鳥ではロットバルトの日もあります。
ギュリナーラのミスティ・コープランドはしっかりとしたテクニシャンだと思いましたが、ニーナがメドーラを踊ったこの日にギュリナーラが彼女なのはちょっと違和感。全体に硬く、演技も教科書通りにしましたって感じで奥行きがなかったです。個人的にはオダリスクの一人だったマリア・リチェットが良かったので、ギュリナーラを彼女で見てみたかったです。
連休中は海賊の公演が続き、23日から白鳥です。私は初日のケント&ゴメス(やっほ〜♪)で鑑賞予定。ニーナも見たかったけど平日のマチネなんて無理だーっ。ABTの白鳥のロットバルトって二人で踊るんですね。あの肉襦袢みたいな怪物衣装、写真でしか知りませんが、見たいような見たくないような・・。とにかく楽しみです。

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