BBL6/11のキャスト

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今夜のボレロは、カトリーヌ・ズアナバール。
昨夜の公演では、ジルがアダージョットを踊ったそうです。NBSのサイトでは、”ベジャールさんの大好きだった東京での公演初日につき、哀悼の意を捧げた”とあります。さて、今夜はどうなのかと、つい気になってしまいますが、昨夜が特別ということなのでしょう。少々複雑な気分ですが、この公演自体がベジャール氏への追悼公演という意味合いがあると思って劇場に足を運ぶこととします。
★★★
観てきました。ジルのアダージョットはありませんでしたが、大満足です。
今日は、「これが死か」では、これまでイワノワのパートをマリオンが踊りました。イワノワも悪くなかったのですが、マリオンの肩や腕の動きが美しくより女性らしい柔らかさを感じました。一人の人間にいつも寄り添う存在はマリアさまのようなイメージ。死の瞬間を供にするのでちょっと違いますが、ミケランジェロピエタとか思い出しました。あのマリア様って若いですよね。キリストは年をとっているのに、聖母マリアは年をとらないかのよう。マリオンって背も高いし身体もゴージャスなんだけど、なんとも言えない抑制された美しさを感じます。
ジュリアン・ファブローというダンサーは前から好きでしたが、何か今回は今までと違った魅力を感じます。ヴィジュアルが良いのも確かなんだけど、ダンスに心が入ったという感じ。丁寧に踊っているし作品一つ一つで違った表情も見えるし、確実にこのバレエ団の核となってベジャールワールドを体現しているのです。どうしても彼を目で追ってしまいます。彼のところだけスポットライトが当たっているかのようです。
2回目となった「祈りとダンス」はちょっと退屈しちゃった。「イーゴリと私たち」の方は2度目でもワクワク感は変わらず。マーティンとカトリーヌとのパ・ド・ドゥも楽しい振付で好きだな。マーティンってきれいな踊りするし結構好きなんだけど、いつもどこか抑え気味で押しが弱いんだよね。身体も大きいし見栄えのするダンサーなんだけど踊りがきれい過ぎるというか。そういう所が私は好きではあるんだけど、BBLの中ではあのキャラクターは十分生かせるのだろうか。祈りとダンスの中でみんなうっ!はっ!みたいに声を出してる所でもマーティンの口は動いてなかったりする・・。乗り切れてない感じがちょっと気掛かり。バレエ・フォー・ライフでもジュリアンのフレディが見たいと思っている人が多いと思うし、私もその一人なんだけど、マーティンのフレディも私は応援してます。かつらを被って女装するダンスがあるけどその時のマーティンはとってもセクシーで良いよ!2回バレエ・フォー・ライフを観る予定ですが、1回はジュリアン、もう1回はマーティンで観られるといいな。
さて今夜の「ボレロ」。メロディとリズムの一体感を感じたボレロってもしかして初めてかもしれません。BBLのみなさん、ベジャールさん、ありがとう。とても素晴らし時間を持つことができました。バレエを観るという喜びを知ることができたことに感謝する気持ちになりました。ブラボー♪