ニジンスキー・プロ

昨日、見てきました。キャストはこちら
後藤さんの怪我でジュドの牧神が見られ、思わずラッキー♪(後藤さんごめんなさい)。レ・シルフィードは、マルコヴァさんのDVDで見たエルヴェに脳内変換を試みましたが、かなり困難でした。難しいですよ、あの演目は、容姿、テクニックともかなりハイレベルでないとうっとりできないでしょう。
2幕は楽しみにしていたマチアスの薔薇の精。丁寧に踊っていたと思いますが、マチアスの持ち味である弾けるジャンプは見られず。でも薔薇の精で何より大事なのは、本当に甘い芳しい香りが漂うような怪しさだと思うのですが、それが無かったな〜。腕の動きもイマイチ。まだ経験不足なのでしょう。しかし、この演目、殆ど踊りっぱなしでかなりハード。あんなに踊りながら、漂う怪しさを出すなんてホントに難しいのでは?マチアスはまだテクニックを追うのでいっぱいいっぱいかな。表現力はこれからついてくるはずですから、今回を良いステップにしてもらいたいです。少々辛口ではありますが、魅力十分なダンサーですから今後に期待大です。何より、彼を見てるとワクワクする気持ちになれるんですから、幸せをくれるダンサーだと思います。
牧神の午後。ジュドをまた見られるだけで幸せ。あの肉体を維持していることに脱帽です。正直、この演目の魅力を十分理解できない私ですが、バレエ史の中では貴重な意味を持つ作品です。その背景を考えると凄い作品だなと思うのです。そして今も踊り次がれているということにも大きな意味を感じるかな。
そして最後にペトルーシュカ。私、これまで何度かこの演目見てるはずだけど、こんなに心を動かされたことがなかったと思います。イレールってやはりすばらしい。ぐいぐい引き込まれました。最後にうるうる来ちゃったよ。何か1人だけ別次元の表現者でした。しばし放心状態。カーテンコールではすっごくうれしそうだったイレール。ちょっぴり人形チックに内股のままだったところがなんかかわいかった。これが最後かなと思いつつもまたに期待しちゃいますよ。だって「さすらう・・」が最後かと思ったんだもの。何とか来年のル・パルクで来日してくれないかな〜。
そして今夜、また劇場に行きたい気持ちがフルフル。行けたとしても8時過ぎ。イレールをもう一度見たい。でも昨夜の感動をこのままにするのでも十分なはず・・。時間が迫る〜。