失われた時を求めて

観てきました。作品は明確なストーリーは無く、小説の中で扱われるモチーフをイメージしたダンスが続きます。それぞれの踊りを予備知識無しに観てもそれなりに楽しめると思いますが、やはりこれは小説を知っていた方が良いと思いました。登場人物が多いし、それぞれが個性的なので。
プティの描いたプルーストの世界は私が小説から感じたものより軽く、客観視でした。シャルリュスが妙にコミカルで会場から笑いがもれてました。傲慢で小心な倒錯者だから滑稽ではあるんだけどもう少し哀れみが欲しいかな。今日はヴァラストロだったからな。彼は小柄でスリムだから傲慢さは出ないでしょう。でもテクニックは確かだし音感も良いんだよね。演技も上手いしいいダンサーだと思う。明日はルグリだからきっと違ったシャルリュスを見せてくれると思います。
エルヴェは、とにかく姿が美しくぼーっと観てたらあっという間に終わっちゃった。美貌の貴公子そのものでした。
明日も楽しみ〜!